【WCS2019 ウルトラ・シリーズ】硬いカミツルギ入りオーガネクロ
Pokémon Global Link (QRレンタルチーム)
アンリミテッドトライアル(World Championships Friendly)で使用したパーティ。 15連勝ののち2連敗して終了。最高1699。最終1662で101位でした。(惜しい)
パーティの特徴
基本の攻め筋
- の猫、威嚇、追い風、範囲攻撃、光の壁のサポートを受けながら、ひたすらで殴る。
- 好機を見極めて、を繰り出し、潮吹きで全てを終わらせる。
速い両刀ネクロズマ
- せっかちS188振りの日食ネクロズマ
- ウルトラネクロZでH252D4グラ確1
- 威嚇受けても腐りにくい、高速アタッカーに縛られにくい
- 反面、バーストすると、環境に多めなりゅうのはどう持ち同族に勝てない=試合の流れがバーストのタイミングに左右されやすい
硬めのメガボーマンダ、カミツルギ、エルフーン
- メガボーマンダ=C200テテフムンフォほぼ耐え、カミツルギ=C補正252オーガ雨Wこんげんのはどう+A252メガレック神速確定耐え、エルフーン=C補正252オーガ冷ビほぼ耐え
- ガオガエンの威嚇、猫だましとの組み合わせ、追い風等含めて受け出しから盤面を整えやすい
- 反面、電磁波やトリルに弱め
環境考察と構築の動機
初めてのGSルールだったので、WCS 2016の構築記事や動画を見漁ったところ、グラゼルネ、オーガレック辺りが強力で、第7世代でも大差ないと推察。
一方で、第7世代新規の伝説では、日食ネクロズマが強そうだと感じていました。通常形態でゼルネアスとレックウザに強く、バーストしてグラードンにも強い。バーストの択でカイオーガとも殴りあえる対伝説性能の高さが素晴らしい。特にウルトラネクロZでの破壊力に魅力を感じ、両刀型で採用することにしました。
もう一匹の伝説は、順当に、定番の雨+鋼かなということで、カイオーガにすることにしました。得意分野の補完もよく、ネクロズマがゼルネアス、レックウザを見てくれて、グラードンを呼んでくれれば、カイオーガが出る状況を作りやすくなります。
一般枠ですが、WCS 2016を見ていて、メガボーマンダの耐久と範囲攻撃がやっぱり優秀だなぁと感じ、日食ネクロズマの強力な単体攻撃の圏内にすんなり持っていってくれる存在として採用。追い風も持てるので、ネクロズマの圧力を増強してくれるはず。
猫役には、みんな大好きガオガエンを採用。日食ネクロミラーや、日食ネクロが苦手な月食ネクロにも対応できる点を評価しました。
ここまでで、大体完成なのですが、環境に多そうなオーガレック、オーガゼルネにもう少し強めになりたいと思い、受け・打点両方をこなせるポケモンとして、硬いカミツルギを採用。この子がいることで、日食ネクロズマが、ゼルネアス入りに対しても迷いなくバーストできます。
そして、最後の一匹は、僕の相棒エルフーンです。
個別解説
- 日食ネクロズマ
項目 | |
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性格 | せっかち |
努力値 | 0-68-0-252-0-188 |
実数値 | 172-186-132-165-129-133 (ウルトラバースト時 172-196-105-219-117-190) |
特性 | プリズムアーマー (ウルトラバースト時 ブレインフォース) |
持ち物 | ウルトラネクロZ |
技構成 | フォトンゲイザー、メテオドライブ、まもる、だいちのちから |
調整 | A186フォトンゲイザー→H252B4ゲンシカイオーガ中乱数2(50.4%) A186メテオドライブ→B4ゼルネアス低乱数(37.5%) C219フォトンゲイザー+ウルトラネクロZ→H252ゲンシカイオーガ確定 C219ウルトラネクロZ→H252D4ゲンシグラードン確1 HD無振り→C補正252ゲンシカイオーガ冷ビ高乱数耐え(81.3%) |
この構築のエース。ほぼ毎回先発で出て、猫、威嚇、追い風、範囲攻撃のサポートを受け、期を見てバーストしつつ、様々な相手を縛り、脅威となるポケを落としたり削ったりしていきます。
専用Z技(滅ピカ)が非常に強力。グラ入りには、もう一方のネクロパーティ含めて11回対面しましたが、そのうち4-5回は、HP満タンの状態から沈めてくれました。こんなん襲来したらマジで地球がヤバい。
サブウェポンは大地の力。 ミラーに強くなれるほか、隙を見つければガエンを自力で落としにいくこともできます(威嚇でAが下がっても機能するのが◯)。但し、特防方面が厚目の場合は通常大地+バースト大地が必要、チョッキ持ちの場合はバースト大地x2が必要なので注意。
鋼が厚めに必要な場合は、カミツルギも入れておきます。これにより、ネクロズマが対グラでバーストし、疲弊していた場合でも、ゼルネ、テテフ等のフェアリーを死に出しから倒しに行けるようになります。逆に、鋼の通りが悪い等でカミツルギを選出しなかった場合は、なるべくバーストせず、丁寧に受け回します。
項目 | |
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性格 | ひかえめ |
努力値 | 204-0-204-44-4-52 |
実数値 | 201-x-136-226-181-117 |
特性 | はじまりのうみ |
持ち物 | あいいろのたま |
技構成 | こんげんのはどう、れいとうビーム、まもる、しおふき |
調整 | WCS 2016のWolfey氏のものをそのまま流用(たぶん) |
帝王。基本的には後発で、相手の先発に対して、隙を見せたら終わりますよというプレッシャーを与えていきます。実際、マンダやカミツルギの追い風をはった状態で有利対面を作れれば、相手の場作りターンにオーガ出し→潮吹きで全てが終わります。特にバースト済みネクロズマと並ぶと、まさに世紀末。グラが来ても怖くない。
耐久方面に多めに振っていますが、さほど耐性が優秀でないこともあり、殺意を抱かれていることもあり、意外と柔らかいなと個人的には思います。キレイに動けるのは一試合につき一度くらいだと思った方がいいと思います。マンダかカミツルギが自由に動け、相手がどちらか一方を引くのが見えた瞬間が、一番の出し時です。
一回だけ、サンダーのデンキZをジャストガードした偉い子。
項目 | |
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性格 | おくびょう |
努力値 | 68-0-4-84-252-100 |
実数値 | 179-139-101-141-132-146 (メガ時 179-148-151-151-142-168 |
特性 | いかく (メガ時 スカイスキン) |
持ち物 | ボーマンダナイト |
技構成 | ハイパーボイス、すてみタックル、おいかぜ、まもる |
調整 | H68D252→C147カプ・コケコEFデンキZほぼ耐え H68D252→C200カプ・テテフムーンフォースほぼ耐え H68D252→C156ルンパッパれいとうビームほぼ耐え S168→最速99族抜き抜き |
臆病型HDマンダ。個体が用意できなかっただけなので、せっかち型がベターです。
威嚇を撒いて相手の状況を悪くしつつ、ハイボで削ります。1-2発撃てば、粗方のポケはネクロの圏内に入るので、うまく居座りたいところ。グラやランドに対しては比較的出しやすいかと思います(重力注意)。また、威嚇が1回入っていれば、マンダやガエン等の物理技持ちにも出していけます。あとは、オーガ対面でも、オーガやガエン引きから出す場合等、氷技が来にくい状況なら意外と出せます。
マンダがフリーの盤面を作れたら、相手パーティの速度を見て、追い風かハイボを選択します。
相手の物理アタッカーが厚い場合は、メガシンカせずに引くのも一考。とにかくオーガネクロの手番を増やせる択を選びます。
項目 | |
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性格 | いじっぱり |
努力値 | 252-116-4-0-44-92 |
実数値 | 202-165-111-x-116-92 |
特性 | いかく |
持ち物 | とつげきチョッキ |
技構成 | フレアドライブ、DDラリアット、ねこだまし、とんぼがえり |
調整 | H202D116+1→C200カプ・テテフきあいだまZ確定耐え H202D116+1→C161カプ・レヒレだくりゅうZ中乱数耐え S92→S4振り70族抜き |
ダブルの過労死マン。初めて育成しましたが、なんて便利な子なんだ。
断崖、根源以外の大概の技は受けてくれるので、余程読み違えない限り、先発から終盤手前くらいまで生き延びてくれます。逆に、早めに退場されてしまうと、オーガネクロが無理して場に出る必要が生じ、一気に負けが近付きます。HPが1/4程度になっても、引くのはアリですし、実際、マンダもツルギもエルフも耐久厚めなので、問題になりにくいです(相性補完も良好)。ちなみに、威嚇猫の出番は1試合に最低2回、多ければ4回位あります。
悪技枠は、Zやメガ石や玉ばかりの状況で、はたき落とすが安定しなさそうなので、DDラリアットにしました。とんぼがえりをあまり撃たなかったので、S調整してニトチャとかでも良いかもです。
* カミツルギ
項目 | |
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性格 | しんちょう |
努力値 | 172-84-0-0-252-0 |
実数値 | 156-212-151-x-91-129 |
特性 | ビーストブースト |
持ち物 | たつじんのおび |
技構成 | リーフブレード、スマートホーン、おいかぜ、せいなるつるぎ |
調整 | A212リーフブレード→H252B4ゲンシカイオーガ確1 A212スマートホーン→B4ゼルネアス低乱数1 H156B151→メガレックウザ神速22-26 H156B151→メガレックウザガリョウテンセイ105-124 H156B151→A252カミツルギせいなるつるぎ106-126 H156B151→A145カポエラーインファイトほぼ耐え(132-156) H156B151→Aナットレイばかぢから耐え H156D91→ゲンシカイオーガ雨Wこんげんのはどう97-115 H156D91→C171(補正なし160振り/補正あり36振り)まで+2ゼルネアスムーンフォースほぼ耐え(C171で133-157) H156D91→C172メガボーマンダWハイパーボイス85-102 H156D91→C200カプ・テテフSF下サイコキネシス84-99 H156D91→C194化身ボルトロス10まんボルト54-64 H156D91→C222メガゲンガーシャドーボール106-126 |
硬くて遅いカミツルギ。優秀な耐性を活かし、意外と色々な技を先制技込みでも受けてくれる。そのまま切り返して殴ってもよし、追い風してもよし。繰り返し利用は難しいものの、運用的にはメガボーマンダに似ています。こちらは電気の一貫を切れるのが偉い。
素早さが犠牲になっていますが、今の環境で抜きたい中速ポケが、結果的にグラカイくらいだったせいか、意外と不便がありませんでした。
技の幅は狭めですが、開拓余地がまだありそうなポケモン。
項目 | |
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性格 | おくびょう |
努力値 | 204-0-0-0-252-52 |
実数値 | 161-x-105-97-127-157 |
特性 | いたずらごころ |
持ち物 | だっしゅつボタン |
技構成 | くさむすび、ひかりのかべ、てだすけ、がむしゃら |
調整 | H161D127→C255ゲンシカイオーガれいとうビームほぼ耐え |
( 6・ワ・9 )
ふわふわしすぎて抵抗力の高くなったエルフーン。コケコのデンキZのような特殊高火力一点買いに対して、光の壁を張ってパーティの耐久を安定させます。
基本的には、先発で出て壁貼りや手助けをし、自慢のヘイト収集能力とタスキ率を活かして軽被弾し、脱出してきます。再登場した時にはがむしゃらで相方の圏内に持っていく。
正直、努力値調整は甘々。壁込で極振りオーガの冷ビ耐え、余りS振りでも良かったかも。
そもそも、ガオガエンが跳梁跋扈する中で、刺しにくいことが多く、ホントにコケコボルトの前くらいしか出番がありませんでした。環境が悪い。この子は悪くない。
選出
基本選出:ネクロズマ+ガオガエン
先発:
後発:@1
基本は、日食ネクロズマとガオガエンの初手が安定です。ねこだましで相手の隙を作りつつ、動いてくる方にネクロズマで殴ります。ウルトラネクロZで突破できそうな場合は、バーストまもる+ねこだましで準備し、2ターン目で攻撃。相手にドラゴン、ファリーが多い場合は後が辛くなるので、後発にカミツルギを入れるようにしました。
初手ガオガエン外し
先発:+以外
後発:@1
かちき、まけんき入り、カプ・テテフ入り、雨パに対しては、ガオガエンは後発に回ります。特にカプ・テテフ入り、雨パで、いかくもねこだましも有効性が低い相手に対してはガオガエンを選出しないこともあります。
一方で、ルナアーラや月食ネクロズマ、イベルタル入りには出さざるを得ません。この辺りが混成されているパーティは戦いにくかったです。
初手月食ネクロズマ外し
先発:+以外
後発:@1
相手に悪、ゴーストが3体以上いる場合は、月食ネクロズマは後発に回ります。相手は間違いなくヤる気です。ミミッキュ相手ならカミツルギ、イベルタル相手ならボーマンダ、それ以外はカイオーガといった感じで出していました。母数が少なかったので、どうすると安定するかまでは、見えませんでした。
まとめと感想
初のGSルールでしたが、良好な結果を出せてよかったです。というか、とてもテンション上がりました。やったね。
まだ改良の余地のあるパーティですが、半年後、新規参入のポケモンや技がそう多くなければ、また戦えるメンバーだと思います。まだまだ先の話ですが、ご参考になりますよう。